パレットCMSは自由度の高いシステム。リクエスト通りの機能実装で新サービスをリリース。次もきっと相談します

家庭教師紹介事業を中心に、学生の受験をサポートする株式会社トモノカイ。海外子女向けオンライン家庭教師・IB生のための大学情報サイトなど、グローバルに活動されています。Palette CMSを使った会員向けサイトの構築について、ご担当の中原さまにお話を聞きました。（取材：2024年2月）

パレットCMS導入の経緯について教えてください

最初に問い合わせたのは、パレットCMSの前身システムでした。2018年末、大学入試の情報サイトを構築するため、資料請求系CMSを探していたんです。最終的に導入を決め、IB生のための大学検索サイトUniv-it!（https://univ-it.net）をリリースしました。

その後2年くらいたって、新サービスを始めることになりました。「こういうことは可能ですか？」と確認したところ、「パレットCMSならできるはず」と言われて。当時、パレットCMSはリリース直後だったので、一部は開発と併走しながらの構築でした。

具体的にはどのようなサイトを？

トモノカイでは、教育関係のサービスを複数運営しています。そのひとつが家庭教師派遣事業。なかでも私が担当しているのは、海外子女向けオンライン家庭教師のEDUBALです。

サービスとしては約10年展開しているんですが、家庭教師紹介事業というのは、マッチングが主目的になりがちです。家庭教師と生徒をつないだ後、継続して学習をサポートする仕組みづくりを検討していました。その一手として、授業資料やお役立ち動画を発信できるサポートサイトをつくろうと。

サイトの利用料や短期講習の申し込み時に使えるよう、決済機能も希望していました。

構築は順調に進みましたか？

会員向けポータルサイトの構築経験がなかったので、パレットCMSの担当者に一つひとつ相談しました。話を聞いてみると、パレットCMSはとても自由度が高いシステムだと感じました。そのため、最初の段階ではシステムのことをあまり考えずに、「こういうことを実現したい」という話を担当者に伝え、パレットCMSでの実現方法を一緒に考えていただきました。

本来であれば、依頼者側で詳しく要件定義をしなければいけないのではと思うんですが、社内SEがおらず知見もなく…。パレットCMSの担当者とは、Univ-it!構築から良い関係が築けていたので甘えてしまいました。同様の進行を全クライアントで行うのは難しいでしょうが、担当者の手厚いサポートはパレットCMSの強みだと思います。

運用開始後はどうですか？

サービスのリリースから2、3年経ちますが、当時実装したコンテンツ掲載・決済・申し込み機能など、現在もそのまま活用しています。特に決済は、運用担当者からも「楽になった」という声を聞きます。以前は、請求書を作成してお客さまに送り、決済方法を選んでもらう必要がありました。今は「このサイトにアクセスして希望の講座を申し込んでください」と案内するだけ。ワンストップで完結するのでありがたいです。

オンラインの普及もあり、サービスとしては右肩上がりに成長しています。今の課題は利用率の向上。生徒が日常的に使用するタイプのサイトではありませんが、定期的にログインされるべきだと考えています。コンテンツの質を高めるなどいろいろ検討・工夫して、PDCAを回しています。

今後の展望を聞かせてください

現在は情報提供が一方通行なので、ユーザーとコミュニケーションが取れるような掲示板機能があるといいですね。具体的な構想はありませんが、コミュニティサイトのようにするのもひとつの在り方かなと。

パレットCMSは自由度が高い分、実際に何ができるかが見えづらいところがありました。他社の導入事例を見ると、様々な使い方があるんだと感じます。現状のサイト・仕組みには満足していますが、また何か新しいことをやるときには相談します。